2011 年 80 巻 9 号 p. 808-812
ナノフォトニクス技術を用いるバイオセンシングは,近接場光による分子オーダの局所領域への照明によって,従来の伝搬光を用いる光センサでは得られなかった高いS/Nを可能とする技術である.特にプラズモン共鳴によって増強された近接場光を用いることで,極めて高感度のセンシングが可能になることから,バイオセンシングの基盤技術として期待され,表面プラズモン共鳴(SPR)を用いるセンサが既に実用化されている.本稿では,次世代のナノフォトニクスバイオセンサとして,表面プラズモン増強蛍光(SPFS)および表面増強ラマン散乱(SERS)について紹介を行う.