2016 年 85 巻 2 号 p. 113-117
ビスマス系化合物半導体は,V族元素としてビスマス(Bi)を含むIII-V族半導体である.この半導体は半金属と半導体の合金と考えられ,禁制帯幅の温度係数の低減など特異な物性が期待できる.従来,Biを含むIII-V族半導体の製作は困難と考えられてきたが,最近では,高品質のGaAs1-xBixが得られるようになり,レーザーダイオードが試作されている.また,InSb1-xBixやInP1-xBixなどのアンチモン系やリン系のIII-V族半導体との混晶化の研究も進んでいる.本稿では,GaAs1-xBixの創製からレーザーダイオードの試作に至る研究結果について紹介する.