2017 年 86 巻 8 号 p. 670-672
有機半導体材料の特徴の1つとして,溶液塗布による半導体薄膜形成が可能であることが挙げられる.この特徴により,無機半導体プロセスと比較して,有機半導体デバイスは低温印刷プロセスでの作製が可能であり,プラスチックや紙などのフレキシブル基板上への半導体デバイス作製が実現する.本稿では,筆者らが2009年にApplied Physics Expressに報告した溶液塗布による結晶性薄膜作製技術の開発背景と,その後の高移動度有機薄膜トランジスタの応用展開について紹介する.