2024 年 93 巻 2 号 p. 101-104
近年,さまざまな3Dプリント技術が開発され,樹脂,金属に加えて,セラミックスやガラスの3D構造体の作製も実現されている.しかしながら,造形可能サイズの拡大,加工精度の向上,作製時間の短縮など,いくつか課題が残されている.これに対して,我々は,数時間の脱脂・焼結でガラスやセラミックス部品を作製できる光造形技術と光硬化性材料を開発した.また,より高機能な3Dプリント部品の製造を目指して複数材料を用いたマルチマテリアル造形法も開発している.本稿では,光造形による多様なセラミックス部品の造形例を紹介する.そして,高速焼結が可能な光硬化性材料について述べ,ガラス3Dプリントへの適用例を紹介する.