フェーズフィールド(PF)法は,連続体モデルに基づき,各種材料における内部組織形成を計算する手法である.過去約40年の発展過程を経て,現在,材料組織の主要解析法の1つに成長した.この間,計算熱力学(CALPHAD法)の確立,および材料組織情報を活用した材料特性計算も各分野にて同時進展したため,これら一連の解析手法は,現在,材料設計全般を支える強力な体系へと進化しつつある.他方,昨今発展著しいデータ駆動科学における解析手法は,一般に順問題の計算体系を,逆問題も含め縦横に活用する手法の集大成と見ることができる.本稿では,PF法を軸足に,以上を連携させた次世代の材料設計について展望する.