抄録
この研究はJadeite常圧で焼結させることを目的として行なったものである。助剤として添加した透輝石(Diopside)はJadeiteと同じ輝石であり、結晶構造はほぼ同じである。今回は透輝石の役割に注目し、900℃前後で焼成することによりJadeiteが焼結する現象を粉末X線回折測定およびSEMによる観察を通して焼結機構の解明を試みた。ミャンマー産のJadeiteを粉末にしてDiopsideをJadeiteに対して10mass%添加した後、加圧成型して830∼930℃で3時間焼成し粉末X線回折測定を行なった。また、900℃で焼成した試料を樹脂に埋め込み、研磨した後SEMによる表面観察を行なった。さらにその試料をフッ化水素酸でエッチングした後、再びSEMによる表面観察を行なった。粉末X線回折測定の結果、900℃で焼成した試料にはわずかに分解が確認され、さらにSEMによる観察でJadeite粒子の周囲はガラス化していることが判明した。