抄録
ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)用に日本ガイシにて開発した新多孔質材料Si結合SiCに関して、従来よりDPFに適用されているSiC材料、再結晶SiCを比較材料に、各種耐久性試験を実施した。評価項目は、耐酸化性(材料特性の安定性)、耐酸試験、耐熱衝撃性である。Si結合SiCは初期強度、熱伝導率が再結晶SiCに比較して低いが、酸化増量に対する材料特性はほぼ一定でより安定する傾向にあった。これは微構造の違いによる影響があるものと考えられた。耐酸性において特に差はなかったが、耐熱衝撃性において強度低下の生じるΔTが再結晶SiCの300℃に対して400℃以上と差がみられた。これは金属珪素の有する塑性変形の効果によるものと考えられた。