抄録
ロケットノズル用グラファイトのように、圧縮応力が支配的な領域で脆性材料を使用するためには、その応力状態に適した破壊統計理論の開発が必要である. 本研究では、はじめに多軸分布関数と直·並列リンク理論とを結合することにより, 圧縮応力が支配的な領域における脆性破壊の統計理論を導出した. 新たに導出した理論を用いて, いわゆる第4象限における破壊曲線を推定する方法を提案した。次に、等方性黒鉛(IG-12、東洋炭素(株)製)から中空円筒試験片を百数十本切り出し, 内圧と軸圧縮荷重とを同時に負荷することにより二軸破壊データを取得した. Fig.1に示したように、理論曲線は実験結果とかなり良く一致した。