抄録
層状ペロブスカイト型コバルト酸化物AxLn2-xCoO4 (A = Sr, Ca; Ln = Pr, Nd)の結晶構造、およびその電気・磁気的性質について調べた。得られた粉末X線回折プロファイルについてRietveld解析を行ったところ、いずれの化合物もその結晶構造は正方晶K2NiF4型構造をとっていることが分かった。さらにCaLnCoO4ではCo-O原子間距離からCoイオンが3価の低スピン状態を取っていることが示唆された。CaLnCoO4について磁化率の温度依存性について調べたところ、その有効磁気モーメントの値はLn3+イオンの有効磁気モーメントの値に近く、Coイオンは3価の低スピン状態にあることが分かった。