抄録
ワイドバンドギャップ(3.37 eV)を有し、室温でも励起子が安定に存在し得る酸化亜鉛は、室温紫外レーザー材料として注目されている。我々の研究グループでは金属亜鉛線材に通電加熱を行うと、線材から酸化亜鉛結晶が成長する現象を見出した。今回、本手法により作製された酸化亜鉛結晶のCL測定を行ったところ、バンド端発光のみが観測された。また、その結晶をSEMおよびTEMによって観察したところ、テトラポッド状のナノ結晶(直径:根元 約100nm、足 約20nm)であることが分かった。通電加熱という簡便な手法によりバンド端発光が見られる高品質な酸化亜鉛結晶を合成できることが見出された。