抄録
脂肪酸Fe錯体、Zn錯体、およびBa錯体を原料とした新規プロセスによって、低温、常圧、濃厚条件下において有機溶媒に完全分散するa-Fe2O3,Fe3O4, BaTiO3, ZnO, ZnS ナノ粒子の調製を試みた。Fe3O4, a-Fe2O3, ZnSについては一次粒子径10nm程度のナノ粒子が調製でき、トルエン、ヘキサンを始めとした有機溶媒中への完全な再分散が可能であった。一方、ZnOについては一次粒子径40nm程度の分散性ナノ粒子が調製できた。原料濃度や合成温度が粒子の結晶状態、サイズ、溶媒中での分散性に及ぼす影響を検討した。