抄録
希土類元素を添加した透明なガラスが溶融法によって調製された。そのガラスを大気中で熱処理することで、透明なリチウムマイカ結晶化ガラスが得られた。希土類元素を添加することによって、より低温でマイカが多量析出することがわかった。得られた試料に254nmの紫外線を照射すると、Ce添加試料は母ガラス、結晶化ガラス共に青色の発光を示し、Sm添加試料はあまり発光がみられなかった。一方、Eu添加試料では、母ガラスは赤色の発光を示し、熱処理温度が高くなるほど青みを帯びた。これは結晶化によって、ガラス中の非架橋酸素が架橋酸素になり、余分な酸素が放出されることで、Eu3+イオンがEu2+イオンに還元されたと考えられる。