抄録
組成(40-x)SiO2-xB2O3-20Al2O3-4CaO-16NaF-20CaF2 (x=0~40)のガラスを溶融急冷法により作製し、B2O3置換によるCaF2の結晶化挙動の変化を調査した。電気炉内における熱処理によって析出したCaF2結晶の粒径はB2O3置換量の増加に伴い増大した。Ni2+とEr3+をドープしたガラスにレーザー誘起結晶化法を適用し、レーザーパターニングを行った。得られたラインについて蛍光特性を調査した結果、Er3+イオンはCaF2結晶中に固溶していることを確認した。また、蛍光マッピングなどから結晶ラインの形態の調査を行った。