抄録
我々は尿素とアルカリシュウ酸塩を用いた改良固相法により600℃以下という低温でニオブ酸系ペロブスカイト材料が合成できることを報告した[1].本研究では改良固相法によるKNbO3の合成過程を高温X線回折(HT-XRD),TG/DTA/MS,時分割DXAFSにより追跡し,合成機構を検討した.TG/DTA/MSより,尿素から生成した誘導体がシュウ酸カリウムと反応・分解することで452-490℃でK2Oが形成すること,また,HT-XRD及びDXAFSから,生成したK2OがNb2O5と反応することで中間体を経てペロブスカイトKNbO3が合成されることを明らかにした.[1] M. Fukada et al., Jpn. J. Appl. Phys. 48, 091402 (2009).