抄録
KNbO3(KN)セラミックスは従来、出発原料にK2CO3を用いて作製されてきた。しかしながら、K2CO3は秤量中に空気中の水分を吸収するために正確な秤量が困難で、高密度試料の作製の再現性に影響を及ぼしていた。そこで本研究では、その問題を解決するために吸水性のほとんど無いKHCO3を出発原料として試料を作製することを試みた。その結果、相対密度95%以上の高密度KNbO3セラミックスを得る事ができた。その試料をシリコンオイル中で分極処理し、共振・反共振法で圧電歪み定数を測定したところd33=97 pC/N の値が得られた。この値はK2CO3を出発原料としたKN試料とほぼ同等の値を示した。