抄録
液相析出法によりTiO2ナノ粒子をNafion膜中の表面近傍に偏析させたところ、約0.1wt%のTiO2含有量で膜中にクラスター構造を保持したまま保水性を著しく向上させることができる。本発表では得られたコンポジット膜のプロトン伝導度の測定を行い、TiO2の分散状態および含水量との相関について検討を行った。液相析出法により調製したTiO2ナノ粒子分散Nafionのプロトン伝導率は、0.07-0.18 wt%という従来法と比較して飛躍的に含有量を低減させたことにより、保水性およびプロトン伝導性が保持できることを明らかとなった。