抄録
界面活性剤に代表される両親媒性分子が形成する分子集合体を鋳型として調製されるメソポーラス材料は,均一な細孔径,規則的な細孔構造を有し,触媒,吸着剤などに応用されている.本研究では,アニオン性界面活性剤(SDS)存在下において,酸化亜鉛粒子の調製を行い,その構造特性についてX線回折,FT-IR測定,SEM観察で検討を行った.X線回折結果,低角度においてラメラ構造特有のピークが確認された.SEM観察より長径約2~7マイクロメートル,厚さ400~500ナノメートルの六角板状粒子が確認された.いずれの条件で得た粒子も六角板状のモルフォロジーを有することがわかった. FT-IRスペクトルの結果より,各試料にはSDSのCH基に帰属されるピークが見られたため,SDSのラメラ構造が鋳型となっていることが考えられる.