抄録
本研究では、水熱合成粉末から作製したチタン酸バリウムの電気特性に及ぼす焼成温度とドナー添加量の影響を調べた。水熱合成BaTiO3原料(平均粒子径 0.1 μm )に, Gd(NO3)・5H2O を0.1~0.4mol%, Mn(NO3)2を0.05mol%, (C2H5O)4Siを1mol%添加し,湿式混合,乾燥後,一軸加圧成形し,1250~1300 ℃で2 h,空気中で焼成した。Gd0.1mol%添加試料は半導体化しなかったが、Gd0.2~0.4mol%添加試料の場合、すべて半導体化して2桁以上のPTCRジャンプを発現した。また、Gd添加量が0.2から0.4mol%へと増加するにつれて室温比抵抗が増加する傾向が見られた。これは、ドナー量の増加に伴って、陽イオン欠陥が生じたためと考えられる。