日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P069
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ケイ酸塩メルトにおけるLi2O,ZnO および ZrO2の部分モル熱容量
*杉村 康太菅原 透吉田 智松岡 純南 和宏越智 英治
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抄録
模擬放射性廃棄物ガラスはSiO2-B2O3-Al2O3-Na2O-CaO-Li2O-ZnO系を主成分とし,約20種類の廃棄物酸化物を含むガラスである.本研究では,模擬放射性廃棄物ガラス中の成分のうち,比較的含有量が多く,これまでに研究が少ないLi2O, ZnO, ZrO2に着目して熱量測定実験を行い,それらの部分モル熱容量を求めた.それぞれの成分に対する部分モル熱容量はCpLi2O = 106.3 J/mol・K,CpZnO = 87.2 J/mol・K,CpZrO2 = 169.7 J/mol・Kと求まった.測定された部分モル熱容量を文献値と比較すると,本研究で得られたCpLi2OはSiO2-Li2O系で測定された値とほぼ一致し,Na2OやK2Oなど他のアルカリ酸化物の値よりもやや大きい.CpZnOはCaOやMgOなどアルカリ土類酸化物の値とほぼ同じ大きさである.CpZrO2は他の成分の値と比較して顕著に大きな値である.
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©  日本セラミックス協会 2012
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