抄録
MgO-C耐火物は転炉の内張り材料として使用されている。使用される温度でのMgO-C反応による内部損耗が問題となっている。カーボンの結晶性の違いによるMgOとCの反応性を透過電子顕微鏡内その場観察により比較し、反応メカニズムの解明を試みた。MgO(100)単結晶基板を粉砕した粉末,Amorphous Carbon Black(ACB)、Graphatzed Carbon Black (GCB)粉末および粉砕したGraphaiteを用いて比較した結果、MgO-C反応はGraphite側で起こり、反応部分へのMgOの供給は、表面拡散または気相を通じて行われているのではないかという知見を得た。