物理教育
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フレネルゾーンプレートイメージングにおける分解能と焦点深度
板屋 源清小島 一彦
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1976 年 24 巻 3 号 p. 145-149

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抄録
結像系によって見わけることのできる二つの点光源の間の最短距離を分解能と呼ぶことにする.分解能を直観的に理解できる写真,またはスライドがあれば,初学者にとって,分解能の概念は理解しやすくなる.フレネルゾーンプレートイメージングにおける再生像は,通常の光学系よりも一般に像が不鮮明で分解能がわるい.しかしこのことを逆用すれば,横方向の分解能(分解能)と光軸方向の分解能,つまり焦点深度(断層効果)の説明に好適な教材とすることができる.この報告は,横方向の分解能と焦点深度の式の導き方を簡単に記し,物体,シャドウ ホログラムおよび再生像の写真を示し,横方向の分解能と焦点深度(断層効果)が容易に理解できるようにしてある.
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© 1976 日本物理教育学会
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