抄録
本研究の目的は, 言語表現を用いてプログラミングを行うことのできる, エンドユーザのためのプログラミング環境を実現することである. プログラミングの知識を持たないエンドユーザでも自然にプログラミングを行えるように, 人間同士の日常的な対話で有効な「言い換え」をプログラミングの手段として取り入れる. 言い換えには事例ベース推論を用いており, システムにとって未知の言語表現の意味を, ユーザ自身が追加することが可能である. 本稿では, 前回発表したシステムに改良を加えたものを複数の異なる対象に適用し, その有効性を検証する.