実践政策学
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建設業界の理想像にみる世代間価値観の差異
自由記述データのトピックモデル分析
並松 沙樹門馬 真帆茂手木 香帆岩波 光保
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 12 巻 1 号 p. 95-104

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抄録
建設業は国土保全や地域の安全・安心を支える基幹産業であるが、若年層の入職が進まず、担い手不足が課題となっている。若年層の入職促進や定着を図るためには、従事者自身が業界をどのように評価し、どのような将来像を描いているのかを世代別に把握することが重要である。本研究では、建設業従事者を対象としたアンケート調査を用い、業界満足度および次世代への推奨意向の世代差を分析するとともに、自由記述データのトピックモデル分析により建設業界に対する理想像の構造を整理した。その結果、業界評価には世代差が存在し、特に30代において満足度および次世代への推奨意向が相対的に低い傾向が確認された。また、自由記述の分析から、理想像は働き方や職場環境といった身近な課題に焦点を当てた「ミクロ型」と、建設業の社会的役割やインフラ維持といった広域的かつ長期的視点を重視する「マクロ型」、およびその中間の「準マクロ型」に整理できることが明らかとなった。さらに、世代間比較の結果、若年層では労働条件や職場環境、働きがいに関する関心が高い傾向が示された。これらの結果は、建設業界の魅力向上を入職前の広報活動に留めるのではなく、入職後の定着支援、労働環境改善、キャリア形成支援および若年層の視点を反映した働き方の制度設計へと接続する必要性を示している。
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