抄録
亜急性壊死性リンパ節炎では,組織球とマクロファージの過剰反応とそれに伴うサイトカインによ
り壊死が起きていると推察されているが,小児において詳細に検討した報告は少ない.今回,小児領
域における同疾患の病態を知るため,血清中のサイトカインプロファイリングと組織中の免疫染色を
行った.さらに,血清中のサイトカインプロファイリングではSLEとの比較も行った.血清中IL-6,
IFN-γ, MIP-1β とTNF-αは相対的に高値であった.SLEとの比較では,サイトカインプロファイリ
ングに差はなかった.免疫染色では,細胞障害性T細胞による炎症と考えられた.IFN-γの著明な上
昇やリンパ節切除により一部の患者では寛解することなどから,何らかの微生物の持続感染とそれに
引き続くケモカインの誘導ならびに好中球の誘導が起きないことが病態を形成したと推察された.ま
たSLEとサイトカインプロファイリングに差は認めないことより,治療寛解後も長期の観察が必要で
あることが示唆される.