霊長類研究 Supplement
第22回日本霊長類学会大会
セッションID: A-05
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口頭発表
ニホンザルにおける毛づくろい相手の行動変化がつまみ上げ行動の発達に及ぼす効果
*田中 伊知郎武田 庄平
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抄録
ニホンザルは、毛づくろい中にシラミ卵を毛からつまみ上げ食べる。 この行動の形成過程を調べるために、長野県志賀高原地獄谷野猿公苑に餌付けされている志賀A-1群で横断的調査を行った。つまみ上げた後、つまみ上げたものを食べる割合は、年齢が上昇するにつれて食べる割合が上昇した。この食べる割合は、つまみ上げたときに相手の行動に変化が生じる(毛づくろい部位の体を動かす・呼吸のリズムが乱れるなど)かの割合に年齢以上に相関した。以上から、相手から反応を受けることで、相手に不快なつまみ方が排除されていくと考えられる。その結果、つまみ上げ行動が絞り込まれ、シラミ卵を食べることまで完了できるようになると考えられる。
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© 2006 日本霊長類学会
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