霊長類研究 Supplement
第22回日本霊長類学会大会
セッションID: P-04
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ポスター発表
ニホンザル生息地内における農地周辺の詳細土地利用構造
*Sprague David岩崎 亘典
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抄録
ニホンザルによる農作被害が発生する要因の一つとして、農地周辺がサルにとって特に優良な生息地である、という可能性が指摘されている。この仮説を裏付ける方法の一つとして、サル生息地における農地周辺と農地から遠い地域の広葉樹と針葉樹の割合を比較し、農地周辺の方が広葉樹の割合が高いかを調べる手法がある。しかし、既往の研究では、農地から1 km 以内と1 km 以上の地域の間で、広葉樹と針葉樹の割合に大差はなかった。本研究では、房総半島と紀伊半島のニホンザル生息地を対象に、100 m 間隔の詳細なバッファー解析を行い、農地から100 m 毎間隔で広葉樹と針葉樹の割合を計算した。これにより、農地に隣接する100 m に広葉樹の割合が高く、農地から離れるとともにその割合が下がる傾向を示す地域の存在を確認した。植生の分布がサルの群れを農地周辺に引きつける要因である仮説に一定の裏付けを与えることができた。
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© 2006 日本霊長類学会
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