霊長類研究 Supplement
第25回日本霊長類学会大会
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自由集会3 筋形態から見た霊長類学
筋形態から見た霊長類学
*藤野 健
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p. 3

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抄録
日本霊長類学会が設立されて25周年を迎えたが,本学術大会の場では筋の形態に関する発表がほぼ途切れることなく続けられている。近年,若手研究者による発表も見られるようになり,この辺でヴェテランと若手で同じテーブルに着き,筋のマクロ形態の持つ意義についてその方法論的な問題も含めて論じ合う場を設けたらどうかと思い至った。今回はたまたま筋線維構築の仕事に関与する研究者が集積したが,これは当然ながら筋形態の仕事の極一部であることをここにお断りしておく。発表予定メンバーはいずれも各分野の専門家であり,方法論的には,生体の行動観察,筋の電気生理学的指標並びに筋紡錘・筋酵素活性の解析,また前肢・肩の筋,体幹起立筋群,後肢の筋の三次元的配置と筋線維内部構築に関する各動物間での比較解析,さらに筋線維構築とそれが付着する骨形態,関節機構,他の軟部組織(靱帯等)との関係の解析,などの視点に立ち,それを基に霊長類の筋骨格系の進化並びにロコモーションの進化に関してこれまで深い考究を継続して行っている。軟部組織としての筋は骨などの硬組織とは違って,計測して各種パラメータを得る自体に困難が多く,形態の持つ機能的意義を解釈するのは容易では無いが,それゆえに各研究者は自己の方法論についての問い直しを絶えず試みていると言えよう。この集会の場で,筋形態研究の持つ霊長類学への意義と果たし得る貢献について,また同時に,現在の筋形態研究の抱える方法論的な制約を認識した上での今後の展望について,活発な討論が交わされることを期待する。
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© 2009 日本霊長類学会
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