霊長類研究 Supplement
第28回日本霊長類学会大会
会議情報

自由集会
東日本大震災の及ぼす野生ニホンザルの保護,管理,研究への影響
*河村 正二*大井 徹*竹ノ下 祐二
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 2-

詳細
抄録
東日本大震災から1年を経過したが,震災や放射線被曝の問題は今も人々の生活に深刻な影響を及ぼしている。人々の関心が人の生活の復興に向いている中,忘れてはならないのはその生態系への影響,とりわけ本学会の注視するニホンザルを取り巻く諸問題への影響である。本自由集会は,これらに深く関わる3名の演者に話題提供をしていただき,被災地域における野生ニホンザルの保全,サル害問題,ニホンザル野外研究の現状と問題を情報共有し,解決と支援に向けて意見交換を行なうことを目的とする。

話題提供者
羽山伸一(日本獣医生命科学大学 獣医学部獣医学科 野生動物学教室 教授)
 「原発事故で放出された放射性物質によるニホンザル健康被害調査の現状と課題」
今野文治(新ふくしま農業協同組合 営農部 農業振興対策室 鳥獣害対策センター長)
 「原発事故後の福島県内におけるニホンザル対策の現状と課題」
伊沢紘生(宮城のサル調査会 会長)
 「震災後1年を経た金華山のニホンザルとその研究の現状と課題」
著者関連情報
© 2012 日本霊長類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top