抄録
我々が研究対象地区としている鹿島市肥前浜宿では、ここ数年間で観光客が急増しており、近隣に飲食店や宿泊施設の少ないことが指摘されている。そのようなとき、民泊新法の成立を受けて、地区内の古民家を宿泊施設として活用する構想が浮上した。一般に、古民家は規模が小さく、多くの宿泊客を受け入れられないことが問題点として挙げられる。そこで、これを克服するため、宿泊施設の部屋、食事場所と風呂場の利用時間帯を適切に割り当てることで、宿泊者受け入れ態勢を構築するため、生物進化のメカニズムに学ぶ遺伝的アルゴリズム(GA)(2)の活用を試みた。その結果、適切に解候補の得られることが判明し、提案手法の有効性が確認できた。