抄録
2005年3月20日午前10時53分頃, 福岡県西方沖を震源とする気象庁マグニチュード7.0の地震が発生し, 福岡市中央区・東区と福岡県前原市などで震度6弱の揺れを記録した. この地震により, 玄界島をはじめ, 港湾施設・道路橋, 建築物などの一部が被害を受けた. 福岡市中央区の建物被害に関しては, 天神地区の建物については, 構造本体が損傷を受けた建物は確認されなかったのに対し, 大名・今泉地区においては構造本体に損傷を受けた建物も多く, 2つのエリアで被害に有意な差が確認された. 本報告では, 大名・今泉地区において建築物の被害が大きかった原因を検証するため, 3次元有限要素法を用いた地盤の地震応答解析を実施した.