抄録
本論文では, 有害廃棄物の広域輸送計画に用いるための多目的ファジィ線形計画モデルを提案している. このモデルは, 計画目標に対する意志決定者の許容幅をファジィネスとして捉え, 地域全体の経済性および安全性という複数の目的を同時に考慮した上で, 複数の輸送手段による有害廃棄物の輸送経路を決定するものである. そして, 提案したモデルのケーススタディおよび比較分析を行い, モデルの特性を明らかにするとともにモデルが輸送計画の視点に立った処理施設の整備規模に関する検討にも有用であることを示した.