抄録
各国は農産物取引を通じて互いの農地に依存している。依存の度合いを定量化すること自体、各国の持続可能性を知る上で有意義であるが、依存関係の在り方について論じることも重要であり、そのためには各地の農業生産性を定量化し、吟味する必要がある。本研究では、包絡分析法 (DEA) を用いることで各国農業の生産効率を分析し、そこから見た農産物取引の評価を行う。また、上述の方法に加え従来型の計量経済学的手法も併せて、気象条件や農地価格と生産効率との因果関係についても調べ、農業生産の非効率の原因について考察する。