環境システム研究論文集
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人ロ減少高齢化地域における下水道整備後の家計の接続行動に関する研究
細井 由彦灘 英樹増田 貴則
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2007 年 35 巻 p. 29-35

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抄録
下水道が整備された地区では, 速やかにトイレを水洗化して, 下水道に接続することが義務づけられている. 接続率は, 古くから下水道整備が行われてきた大都市では高いが, 人口の少ない地域になるほど必ずしも高くはない. 本研究では, 家計が下水道に接続する行動を, 費用を払ってでも下水道に接続して得られる効用と, 接続しない場合の効用を比較していると考えてモデル化を行った. とくに高齢者家計においては, 接続後の使用年数も考慮に入れているものと考えた. アンケート結果よりモデルパラメータを推定し, 接続率に影響を及ぼす要因を検討した. その結果, 家計の収入や存続年数を考慮したモデルの妥当性が検証された.
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© 社団法人 土木学会
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