環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
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意識変化と発達段階から見た環境意識に関する性差
三阪 和弘小池 俊雄
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2007 年 35 巻 p. 37-46

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抄録
本研究では, 研究1として, 中学生の体験学習を通じての環境意識変化と性差との関係を, 研究2として, 発達段階の異なる中学生と大学生を対象にした環境意識と性差との関係を, それぞれ分散分析を用いて調査した. その結果, 研究1からは, (1) 体験学習を通じて「知識」「関心」「行動意図」には有意な性差はなく, 「動機」のみに有意な性差が示された (女性>男性). (2) 環境意識変化のパターンには有意な性差は示されなかった. 研究2からは, (1) 「知識」「関心」には有意な性差はなく, 「動機」「行動意図」に有意な性差が示された (女性>男性). (2) 「知識」「関心」「動機」には有意な年齢差があり (大学生>中学生), 「行動意図」のみに有意な年齢差が示されなかった, これらの結果をふまえ, 主にジェンダー研究, 発達心理学の観点から考察を行った.
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© 社団法人 土木学会
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