抄録
本研究の「放電加工の熱解析に関する研究」の第1報では,単発放電実験を行い時々刻々変化する放電エネルギを計測し,解析条件を導出した.また,その実測データでの熱伝導解析を行った.第2報では,前報で考慮しなかった単発放電加工現象でのアーク柱の生成·消沈間における径の膨張変化を仮定条件に取り入れた場合の解析結果について述べた.しかし,仮定条件としてアーク柱径の膨張における径方向の密度は均一であった.本報では,単発放電加工現象でのアーク柱の径方向におけるエネルギ密度が変化した場合も考慮した熱伝導解析を行ったので,その報告を行う.