樹脂流動制御成形法を用いたポリ乳酸の力学物性改良に関する研究

抄録

ポリ乳酸は植物由来原料から生産可能であり、有限な化石資源の消費抑制と環境中の炭素量を増やさない地球温暖化防止の観点から注目が高まっている。しかし、石油系プラスチックに比べ耐熱性が低く耐衝撃性に劣ることが課題となっている。そこで本研究では、射出成形時に樹脂流動を制御し、成形品における分子配向を積極的にコントロールすることで物性向上を可能にする樹脂流動制御成形法により、ポリ乳酸の力学物性向上を試みた。