作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
運動恐怖回避思考が鏡視下腱板修復術後の 短期成績に及ぼす影響
及川 直樹 鹿内 大輝榊 善成市川 智士佐藤 史子清本 憲太岡村 健司
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2020 年 2 巻 2 号 p. 28-33

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抄録
鏡視下腱板修復術(ARCR)患者80名を対象に,術前の運動恐怖回避思考が術後1ヵ月の臨床成績に与える影響を調査した.術前に運動恐怖回避思考を評価し,運動恐怖回避思考の強い群と弱い群の2群に分類した.術前と術後1ヵ月の自動・他動屈曲角度,運動時痛の値を群間比較した.術前の自動・他動屈曲角度,運動時痛の値は2群間に有意差を認めなかった.術後1ヵ月の自動屈曲角度は恐怖回避思考の弱い群は強い群と比較して有意に改善していた.術後1ヵ月の他動屈曲角度,運動時痛の値は2群間に有意差を認めなかった.ARCR術後1ヵ月の自動屈曲角度は術前の痛みの強さよりも恐怖回避思考の強さが影響することが示唆された.
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© 2020 公益社団法人北海道作業療法士会
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