作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
健常成人における座位多方向 リーチ中の体幹・下肢の筋活動
中村 裕二 小玉 武志中谷 優太梅田 信吾中島 そのみ仙石 泰仁
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キーワード: 座位, リーチ, 筋活動
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2020 年 2 巻 4 号 p. 77-85

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抄録
健常成人に対して座位多方向リーチ動作時の体幹・下肢筋活動について検討した.課題は肩関節水平内転0°,30°,60°,90°,120°方向へのリーチ動作とした.結果,水平内転が120°に近づくにつれて,最大リーチ距離は長くなる傾向が確認され,筋活動はリーチ側の脊柱起立筋の活動が増加し,対側の外腹斜筋の活動が減少していた.また,リー チ距離が短い水平内転0°や30°ではリーチ反対側の外腹斜筋の筋活動が有意に増加し,リーチ反対側の大腿直筋は増加傾向にあった.このように,リーチ方向により体幹と下肢の筋活動は変化することが明らかとなり,示された筋活動の違いは最大リーチ距離に関係していることが示唆された.
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© 2020 公益社団法人北海道作業療法士会
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