作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
脳卒中片麻痺患者にハイブリットな上肢訓練を短期間で実施した症例
keyformを参考にして
小島 佳祐 片桐 一敏
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 4 巻 2 号 p. 24-30

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抄録

片麻痺上肢機能評価においてFMAはエビデンスが高いとされるが,評価結果が治療計画にほとんど提供されていないとVelozoが述べており,治療計画立案のためにFMA keyformの利用を提唱している.FMA keyformによって選択された移行ゾーンは適切な挑戦レベルにあるため,準じた課題を実施し,クリアできれば次のステップへ移行していく.今回,脳卒中片麻痺患者1例に対し,FMAkeyformを用いてハイブリッドな治療を実施した結果,回復期における臨床的に意義のある最小値(MCID)を上回る改善を示した.通常の上肢機能改善よりも,本介入は有意に改善を促した可能性が考えられた.

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© 2022 公益社団法人北海道作業療法士会
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