作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
ピアサポートを経験した統合失調症をもつ男性の障害開示に関する質的研究
非開示から開示後までの変化のプロセスとその影響要因
山西 春果横山 和樹 森元 隆文池田 望
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 5 巻 2 号 p. 36-44

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抄録

地域生活を送るピアサポートを経験した統合失調症をもつ男性を対象に,障害の非開示の状態から開示後までの変化のプロセス,それらの影響要因を明らかにするためインタビュー調査を実施した.質的分析の結果,[心理的・物理的距離を理由とした障害の非 開示][障害開示への動機づけ][信頼関係形成による自己の再構築のプロセス][回復の実感と元気のお裾分け][障害開示の必要性を感じない状況][相互理解に向けた開示の工夫]のカテゴリーを得た.対象者は『相手との距離を理由に非開示を選択するプロセス』,『非開示の状態から開示を通して自己を再構築し,社会参加に至るまでのプロセス』,『意図的に非開示を使い分けるプロセス』を選択していた.

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© 2023 公益社団法人北海道作業療法士会
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