抄録
【目的】規範意識の実態調査について,規範意識の逸脱があるかどうか理学療法学科新入生を対象に調査し,知識・技術以外の教育を行う必要性について明確にするために検討することを目的とした。【方法】理学療法学科1年生44名を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は,基本属性9項目と規範意識に関する5つのカテゴリー96問について回答した。回答は,5件法で求め単純集計による分析を行った。【結果】有効回答数は41名で回収率93.2%であった。回答者の内訳は女性27名,男性14名で,未成年の飲酒・喫煙に関する回答は,飲酒11名,喫煙0名であった。「大学生活」「慣習」「家庭生活」の回答結果は,「自分自身体験がある」が回答者の8割以上と多く,「他人の行動について良い」という回答も同様に多かった。【結論】規範意識の調査結果から理学療法士養成校において,学内教育に必要な情報として意義があると思われた。