理学療法 - 臨床・研究・教育
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症例検討
上腕骨小頭滑車骨折術後,理学療法を実施し早期に可動域が改善した一症例
圷 誠斗山田 峻鈴木 伸矢作 翔平矢作 賢史吉野 恭平藤井 基晴
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2014 年 21 巻 1 号 p. 85-88

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抄録
【はじめに】上腕骨小頭滑車骨折の治療は可能な限り観血的整復固定術が行われる。今回我々は硬式テニス部に所属する13歳男子の術後理学療法を行い,4ヵ月間の理学療法で日常生活活動,スポーツ活動ともに支障なく,良好な成績を得たので報告する。【方法】運動療法開始から肘関節自動・他動屈曲伸展運動を実施し,ギプス固定後の筋伸張性改善を図った。理学療法4週目から上腕三頭筋内側頭と上腕筋に対する軽負荷での反復等尺等張性収縮と内側側副靭帯後斜走線維のストレッチを行った。【結果】理学療法14週目で肘関節屈曲140°,伸展0°となり,日常生活活動,スポーツ活動に支障なく実施可能となった。【結論】理学療法開始早期から関節運動を行うことでギプス固定後の拘縮を改善できた。また,単関節筋である上腕三頭筋内側頭と上腕筋に対して選択的に反復等尺等張性収縮を行うことで筋腱移行部の滑走や関節包を牽引することができ,肘関節可動域改善に繋がった。
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© 2014 社団法人 埼玉県理学療法士会
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