理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究論文
臨床実習指導者の理学療法業務時の意識と実習指導時の意識の関係
三浦 寛貴遠藤 佳章鈴木 暁安岡 裕輔馬場 裕之堀本 ゆかり
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2020 年 27 巻 1 号 p. 56-61

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抄録

【はじめに】理学療法士の臨床実習指導時の意識について,理学療法における臨床能力評価尺度(CEPT)の項目を用いてアンケート調査を行った。【方法】対象は臨床実習生を受け入れている関東圏内の病院,施設に所属する理学療法士110名である。インターネットを使用した質問紙表を実施し,CEPTの各項目に対し,回答者自身の理学療法業務時の意識と実習指導時の意識について回答を求めた。【結果】臨床思考,技術,コミュニケーション,態度,自己教育能力の項目において,自身の理学療法業務時の意識と,実習指導時の意識との間に中等度の相関を認めた。【考察】臨床思考,技術は理学療法のスキルとして重要な項目であり,また,コミュニケーション,態度,自己教育能力は情意領域の項目であるため,理学療法業務時の意識が実習指導時にも反映されやすいことが示唆された。

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© 2020 社団法人 埼玉県理学療法士会
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