抄録
化学系の分野では,2つの成分を分離する工程が多く存在する.分離機能を合理的に評価する方法として,デジタルのSN比が提案されている.この評価方法は分離システムのパフォーマンスをトータルに評価することを目的として考案されたが,制御因子やシステムを考案することを目的とする開発段階に適した評価方法ではない.開発段階では,全体最適化そのもの以上に,全体最適化を通じた改善メカニズムの把握が重要である.その方法として,細川らはCS-T法を提案した.本論文では,2つの成分を分離する工程において,CS-T法の活用に有効な分離機能の評価方法と実験方法を提案する.本方法を,塗布液から気泡を排出する装置開発に活用した.その結果,従来の評価方法では得られない技術情報を得ることができた.