抄録
いずれも2 水準の,6 個の制御因子と3 個の誤差因子についての実験計画を考える.制御因子と誤差因子の交互作用の検出を目的とする場合,制御因子を内側に,誤差因子を外側に,それぞれL8 とL4 直交表に割り付けた直積型配置を使うのが標準的であり,すべての組み合わせに対する交互作用が推定できる.本論文では,直積型配置に代わる配置として,計算代数手法により得られた非直積型配置を紹介する.提案する非直積型配置は,24 個の計画点からなり,直積型配置(32 計画点)よりも計画点が少なくて済むというメリットがある.非直積型配置では,すべての交互作用を同時推定することができないため,適切にモデルを選ぶ必要があり,また,計画行列の非直交性より,分散分析にも注意を要する.本論文では,非直積型配置の性質を,代数学の用語を用いない定式化の下で与え,モデリングと分散分析の方法について説明し,計算例を示す.