風工学シンポジウム講演梗概集
Online ISSN : 2435-5437
Print ISSN : 2435-4392
第27巻(2022)
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地球温暖化時の市街地における風災害リスクの評価
*竹見 哲也Guangdong DUAN中前 久美
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p. 84-88

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抄録
本研究では、気象モデルおよびLESモデルを用いて、地球温暖化時の市街地における風災害リスクを評価した。気象モデルとしてはWRFモデルおよび軸対称モデルを用いて、擬似温暖化実験により温暖化時の台風の外力変化を定量的に評価した。市街地の風速場の解析には、大阪市の実際の建物データを用いてLES解析を実施した。さらに、高分解能DSMデータから、街区毎の幾何学的形状を調べた。LES解析により、様々な大気安定度の条件下において、突風といった瞬間的な風速の変動性状と都市の幾何学的形状との統計的関係を示した。これらの解析を総合化して、4℃上昇の温暖化シナリオにおいては、市街地における風災害リスクは10%程度の悪化が見込まれる。
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