抄録
本研究の目的は,園での食事に課題をもつと保育者が認識した5 歳児について,実際に園児自身が園での食事をどのように認識しているかを検討することである。都内私立保育所2 園の5 歳児クラス園児計24 名を対象に,給食場面の描画とインタビューを行い,担任保育士へのインタビューを行った。保育士の語りから,食事の課題として①友達関係,②食事への集中,③マナーの習得,④苦手なものを時間をかけずに食べることが挙げられた。①はランチルームの園で,④は保育室で食べる園でのみ語られた。園児の描画と語りから,課題として語られた内容は園児の描写がないもしくは少なく,園児自身が十分に認識していないことが示唆された。一方,保育者と園児の認識のずれが描画から見出された事例もあった。