抄録
本研究の目的は,保育者を対象に外在化問題の背景要因の推定に着目した介入を行い,効果を検討することであった。介入ではBPSモデルとシステム思考に関する講義を行い,5歳男児の事例への対応について関係構造図を用いて考えてもらった。分析の結果,介入後に対応のカテゴリー数が増加し,「指示・説明」は減少することが示された。また,介入前と介入から1ヵ月後を比較すると,1ヵ月後の方が事例に対する重大性,負担感,責任性が低かった。自由記述では「子どもの安心感・落ち着き」「子どもと保育者の関係性の良化」などが報告された。集団を対象とした介入であっても一定の有効性が認められ,保育者支援となり得ることが示唆された。