抄録
本研究では,2020年から2023年に生後10-11か月および18-24か月の子どもを持つ養育者に実施した育児不安調査の結果をコロナ前の調査結果と比較し,コロナ禍が養育者の育児不安に及ぼした影響について検討した。この調査において新版K式発達検査2020を用いた子どもの発達調査も実施し,この発達評価の結果と養育者の育児不安との関連についても検討した。その結果,コロナ禍において育児不安の増大は確認されなかった。また,子どもの発達状態との関連も確認されなかった。一方で,既存の尺度では,コロナ禍のような非日常的な状況における育児不安を正確に評価できていない可能性もあり,継続的な検討が必要である。