運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
原著
若年期の身体活動量と壮年期以降のインスリン抵抗性の関係:横断研究
藤田 ひとみ 細野 晃弘柴田 清辻村 尚子岡 京子岡本 尚子神谷 真有美近藤 文若林 諒三市川 麻理山田 珠樹鈴木 貞夫
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 21 巻 1 号 p. 47-55

詳細
抄録

目的:身体活動は糖代謝に影響を及ぼすことが知られており,生活習慣病の予防と密接な関係をもつ。我々は過去の身体活動について若年期の身体活動量に着目し,壮年期以降の糖代謝との関係について調査した。

方法:対象者は,40歳から79歳までの愛知県岡崎市の住民で,2007年4月から2011年8月までの間に岡崎市医師会公衆衛生センターで健康診断を受け,研究への参加に同意が得られた者とした。過去の身体活動量とインスリン抵抗性との関連を検討するために,質問紙から得られた年齢,BMI,飲酒および喫煙習慣,現在の運動習慣を調整した多変量線形回帰分析を行った。

結果:最終的に男女合計2,378名から得られたデータを分析した。インスリン抵抗性を目的変数とした多変量線形回帰分析の結果,インスリン抵抗性と年齢,BMIには有意に正の関連を認め,飲酒習慣,現在の運動習慣,若年期の身体活動には有意に負の関連を認めた。20代の「やりすぎ」群を除いては,インスリン抵抗性の正常範囲内の数値であった。

結論:若年期に定期的な身体活動がある場合,壮年期以降のインスリン抵抗性をもつ割合は低く,身体活動量が多くなるにつれてインスリン抵抗性が低くなる傾向がみられた。

著者関連情報
© 2019 日本運動疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top